音楽枕草子

クラッシク音楽や読書から趣味などの身辺雑記も含め、感想として綴ったblogです。

身辺雑記~今週の届きもの&映画「ナポレオン」公開

HMVさんのオンラインショップで中古で購入したLPが届きましたので、その内容の紹介の投稿とさせていただきます。

今回はクラシック音楽でなく、昔の映画のサウンド・トラックです。

〇映画「史上最大の作戦サウンド・トラック

第二次世界大戦における連合国軍のドイツに対する反攻作戦「オーバーロード」(ノルマンディー上陸作戦)を描いたスケールの大きい戦争映画の代表作です。キャストもこの戦いに関わった各国のオール・スターキャストが出演しています。

初めて観たのは小学校6年生の時、新年の深夜放送で前後編が2日渡り放送されたと思います。眠い目をこすりながら白黒映画ながら、沢山の飛行機・船・兵隊たちが海岸で戦う映像を一瞬も逃さないように観ていた記憶があります。

当時は主に第2次世界大戦で登場したミリタリー系のプラモデルを作って近所の友達と遊ぶことが楽しみだったので、実際に動き・戦闘をする戦車や飛行機を観れることにコーフンしていました。

好きなシーンは沢山ありますが、ドイツ軍将校役のハンス・クリスチャン=ブレヒ(マニアには『バルジ大作戦』に出演していたコンラート伍長と言えば通じる俳優さん。『レマゲン鉄橋』にも出演されています。どれも忘れられない役柄を演じらており、個人的にはドイツ人俳優の「笠智衆」と呼びたいです!)が、ノルマンディー海岸に状況確認に行ったところ、上陸作戦が開始され艦砲射撃が始まり、猛烈な攻撃を受けている中で情報を司令部に電話をするのですが、司令官からは相手にされず「敵にその半分の艦艇もあるはずが無い」との返答に「実際に来てみろ!!」と啖呵をきるところ=絶対服従の軍隊において自分や仲間の生死を前にして、圧倒的な数の敵軍に狼狽しながらも、警戒も無い(危機管理の無い)指導部に対する怒りを露わにするところ。現代社会・会社でもある「現場で起きていることを見ろ!」と言いたくなる時と共通します。

他にも上陸した大多数の連合国軍への反撃命令を受け、戦闘機2機だけで果敢に海岸に突入し攻撃後帰還するプリラー大尉の剛毅さ!

戦争という絶対悪を描きながらも、人の命の儚さ(戦争では1人の死も多数の死も戦死者でしかない無情さ)そこにユーモアやウィットを交え、敵対する各国の司令官から兵士一人一人、市民も含めてそこに生きる人間の姿を描き出している事で、スケールの大きな題材を扱っている映画でありながらも、個々のストーリーの積み重ねで進んでいくことも特徴的な作品です。

ラストは大激戦エリアとなったオマハ海岸を突破し、ロバート・ミッチャム扮する司令官が葉巻を吸いながらジープに乗り込み、内陸に侵攻していくシーンがいかにもアメリカ映画的な幕切れでカッコよかったです。

 

〇映画「大脱走」 サウンド・トラック

こちらも第2次世界大戦を描いた戦争映画なのですが、戦闘がメインでは無く捕虜になった連合軍兵士たちの脱走を描いた作品です。

今年の夏にリバイバル上演を映画館で観て、改めで大スクリーンで鑑賞する映画の良さに感銘を受けました。

脱走する側はいかに見破られずに計画を実行させるかのスリルと頭脳ゲーム。脱走されないように監視するドイツ軍側。お互いのやり取りが面白いです。

脱走した兵士たちがいかにドイツ軍の追跡から逃れるかの方法もそれぞれ個性があり、飽きさせません。

サウンドトラックCDも発売されていますが、廃盤等でプレミア価格になっており、こちらも中古ですが適価だったので購入しました。

以上2作品の音楽は現在でもTVなどで耳にするすることもあるので、映画を知らない方でも知っている音楽であると思います。

 

〇映画「ナポレオン」 サウンド・トラック

この映画は公開が1927年の無声映画でとても古い映画ですが、私はフランス皇帝ナポレオン大好きで、関連する本や映画収集が習慣になっています。映画は10年くらい前にTV放送されたときに観ました。

この映画のサントラ盤は珍しいと思い、コレクションに加えたくてGETしました。

本編は約4時間!という長尺ものですが、描かれているのはほとんどフランス革命期の恐怖政治の時代で、ラストはナポレオンがイタリア遠征司令官に任命され、軍を率いて出撃するーこれまでがエピローグだったみたいな感じで幕切れになります。

これからという場面で終わっているのはこの後、まだ撮影する予定が資金難になってしまい、続きの撮影ができなくなってしまったそうです。

何故か「ナポレオン」を題材に映画とかゲームを作成するとコケるというジンクスがあり、知名度からすれば抜群の人物なのに一部業界では敬遠されているらしいです。

あの、スタンリー・キューブリック監督もナポレオンの超大作映画を製作する計画があったのですが、結局頓挫したというのは有名なお話です。

そのナポレオン、リドリー・スコット監督による新作映画が12月1日から公開中です。

映画『ナポレオン』オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ (napoleon-movie.jp)

もちろんとても興味があり、早く観たいのですが、上演時間との兼ね合いでまだ予定が立てられません・・・。

さて、1927年の映画の方ですが、監督のアベル・ガンス氏、よほどナポレオンに未練?があったのか1959年にナポレオンの指揮した会戦の中でももっとも有名な「アウステルリッツの戦い」という映画を撮影しています↓

会戦がメインなのですが、その戦いに至るまでを描き、ナポレオンが国民投票を経て皇帝に選出され、絵画でも知られている戴冠式などの歴史上の動きも描いています。

ベートーヴェンも登場します。やっぱり「エロイカ」絡みで(ちょっと小人物的で卑屈な感じで描かれていたと思います)

ただし、この作品、劇場未公開でVHS規格のソフト発売のみなので、私も中学生の時にレンタル・ビデオで一度だけ観ただけでした。

ずっと観たかったので10年くらい前にやや高額でしたが、オークションでVHSソフトを落札しました(今はそれをDVDにコピーしたもの観ています)

現在でもDVD/Blu-rayDisc化されておらず、レア・アイテムのソフトウェアになっています。

以上HMVさんにて購入した中古LP紹介でしたが、2,000字を超えるヴォリュームになってしまいました。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

PS.公開中の映画未観にも関わらず、先行してパンフレットを買ってきてしまいました。

最後のひとつが展示品で残っていました。