先週末、会社の社長と部長と宴席を共にしました。
久し振りの外での飲酒で(最近は自宅でも飲酒の習慣から離れていたことも影響して)ほろ酔いを過ぎ酩酊に近い状態くらいになり、バスで帰宅しようと連絡したら妻が迎えに来てくれることになり、大変有り難く好意を受け、息子の迎えの時間とも重なり待ち時間ができたのでバスターミナルの上階にあるリサイクルショップで時間調整のつもりが、安価でLPレコードが並んでおり、酔っていたせいかベートーヴェンの第9被り購入をしてしまいました。
〇カール・ベーム指揮ウィーン・交響楽団他 レコード番号:フォンタナ FG-204
モノラルなので恐らく50年代に録音されたものでしょう(レコードには録音年・録音場所の記載なし)面白いのは解説を書いているのが宇野功芳氏。堂々とカラヤンのベートーヴェンは表面的で音楽に深みがないから下。ベームのほうは「ベートーヴェンと同じ心」があるから上。と評論なのか、感想文なのか分からない例の論法で語尾は「です」「ます」を使い、このレコードの具体的な音楽上の解釈についての説明は一切無い、読んで後悔するような「悔説」付きです。
レコード番号:ドイツ・グラモフォン SLGM-1305~6
こちらはその「表面的で音楽に深みがない」といわれたカラヤン盤。
60年代に録音されたベートーヴェン交響曲全集から第8番と第9番がカップリングされたレコード(化粧箱入り)です。
レコード番号を調べたところ、国内初発売時のもののようです。
2枚組なので贅沢なカッティングとなっており、1枚目のA面に第1楽章、B面に第2・3楽章、2枚目のA面に第4楽章、B面に第8番のカッティングなので、第9のLPレコード「あるある」の第3楽章の途中で盤を裏返す必要がありません。
私のベートーヴェン交響曲全曲初体験はこの60年代のCDでした。今でも80年代の録音(映像も)と共にカラヤンの交響曲全集では好きな演奏のひとつです。
発売当時はカラヤンのベートーヴェン交響曲のレコードといえば高級アイテムで(それも第9番!)、4千円とか5千円とかしていたのでしょうか?それが今では330円(税込)で投げ売りのように他の中古レコードに混ざっているのを見て隔世の感があり、つい手に取ってしましました。
以上、酔っていて迎えが来るからバス代浮いた。とでも思ったのか、中古レコード購入の記録でした。