師走の第1週末は休日出勤をしており、時間が無いのでHMVさんのオンラインショップで注文していたディスクが届いたので短めの買い物編の投稿をさせていただきます。
それも人生初の大型BOX購入55枚!!
20枚位まではありましたが、さすがにこの枚数は我が家の財務大臣への予算確保が必要なので、めったに購入できる物ではありません(注文したのは昨年の12月でしたが、お供に購入したディスクの入荷の関係で約1年経っていました)
その内容はフルトヴェングラーが商用リリース用として録音された音源の全てを収録したBOXセットという商品です。
初期SP録音はグラモフォンの3枚組国内盤を持っており、一部録音についても重複がありましたが、HMVさんのまとめ買いキャンペーンを利用すると12,000円弱なので1枚当たりの単価が約220円弱!!思い切って購入しました。
「ヴィルヘルム・フルトヴェングラー」は言うまでもなく、古今の指揮者の中では偉大なる指揮者としてダントツの人気を誇っていますが・・・ごめんなさい。私は熱心なきき手ではありませんでした。。。
特にヒストリカル系のものは一部の演奏家を除き避けて通ってきました。それは音楽をききはじめた中学生の頃に読んだ、音楽評論家・宇野某氏の著作を読んだ事にあります。影響を受けてきいた演奏家もいますが、彼の評論ではあくまでフルトヴェングラーのベートーヴェン、クナッパーツブッシュのブルックナーやワーグナー、ワルターのモーツァルトがいちばんであり、それ以外は認めないもので、カラヤンやアバド、バレンボイムなどはきく価値がない、きく方が悪い、それを褒めるなんて論外だ。的な事を書いており、よく意味の解らない「精神性」だとか「芸術性」「魂」~そして「切れば血の出るような」(ミステリー小説でしょうか?)などの文章に触れてから反感を持っていました。はその宇野某氏の著作・・・
当時ベートーヴェンの交響曲はカラヤンできいていたし、NHK-FMやTVで放送されるアバドなどをきいていたので身近な演奏家のひとりでした。その反動もあってフルトヴェングラーやワルターなどの往年の指揮者たちはずっと多い存在で、博物館に行くようにマニアや愛好家が楽しむ類の分野と思っている程度でした―評論家達は音楽は実演できかないと理解できないと言っているくせに、遥か昔の実演もきいたことの無い演奏家を手放して褒めている大人への反感もあり、アンチ・フルトヴェングラーの立場をとって距離を置いていました。
しかし年齢を重ねるにつれ、文学でいえば夏目漱石や森鴎外、芥川龍之介などを読むように、いずれはフルトヴェングラーもきいておかなければと思っていたので、今回購入したBOXは価格を考えるととても良い買い物になったと思います。
マニアは同曲異演を楽しむのみならず、同曲異盤(CDやレコード・SP)をリマスタリング云々と言って楽しむそうですが、私はそこまで堕ちる?迷い込む?知識や意思もありませんが、クラシック音楽への接し方も多様でいいのではないでしょうか?
私は既にこのBOX、届いたまま未開封で棚に・・・いつかは完聴記として投稿したいと思いますが、なにぶん55枚。。。それも古いモノラル録音ですから気力&体力が充実していないと付き合いきれない。。。もし、完聴記が始まることがありましたら見守ってい頂けますようお願いいたします。