音楽枕草子

クラッシク音楽や読書から趣味などの身辺雑記も含め、感想として綴ったblogです。

不定期投稿:最近のお買い物から

大手ディスク・チェーン店のHMVさんが中古ディスク販売・買取を手掛けているので、昔買い損ねたディスクや、名盤と言われながらもきいたことの無いディスク、知らない作曲家や演奏家のディスクを廉価で購入することができるのは大変ありがたい事で、利用をさせていただいています。

その中古で購入した届きものディスクの投稿にお付き合い下さい。

モーツァルト:宗教音楽全集(13CD)

指揮:ニコラウス・アーノンクールウィーン・コンツェントゥス・ムジクス

    

80年代に録音したレクイエムやミサ曲ハ短調(大ミサ曲)にはじまり、90年代にポツポツと発売されていた宗教音楽のコンプリートBOX。初出時に購入していたものの、財布と発売ペースが追い付かなくなり途中で断念(90年代は結構な新譜と再発売が毎月ありましたね)そして、単体のディスクは大ミサ曲やレクイエムを除き、現在では廃盤になっています。

正規に買うと5,000円~7,000円位ですが、3,000円を切る価格で入手できました!でもCD13枚!全てきき終わるのはいつになるのか・・・改めて「完聴記」シリーズでアップできればと思います。

     

     

箱を開けてビックリ!このジャケットデザインからは、モーツァルト~宗教音楽~アーノンクールの関連も無いデザインにWarnerのセンスを疑います。。。TELDECからの初出盤は宗教画を使用したものだった記憶があるので・・・。

 

ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集(7CD)

 アルバン・ベルク弦楽四重奏団

     

発売時から名盤として名高い第1回目の録音全集(旧録音)。私のベートーヴェン弦楽四重奏曲体験はスメタナとブタペストで、アルバン・ベルクの演奏は新旧の録音を何曲かきいたことがあるのみでした。こちらも600円!程だったので、きき比べ用として購入。

 

シューベルト:劇音楽「ロザムンデ」(全曲)

 指揮:カール・ミュンヒンガーウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 他

       

もっぱら序曲・間奏曲・バレエ音楽の一部しかきいたことが無く、録音・演奏も含めアバド&ヨーロッパ室内管弦楽団盤を探していますが、入手が困難なので第二候補です(作品の性質上、抜粋盤はありますが、全曲録音のディスクは点数も少なく、現役盤も少ないのです)

バロック音楽の専門家というミュンヒンガーですが、ウィーン・フィルと共演したこの演奏は評判も良かったと思うので興味があります。

 

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番・第2番

 ピアノ:クラウディオ・アラウ

 指揮:カルロ・マリア・ジュリーニフィルハーモニア管弦楽団

       

吉田秀和さんの著書でも紹介されており、アラウは好きな往年のピアニストなのでいつかきいてみたいと思っていました。

同時期に録音されたブラームス交響曲全曲も含めたシリーズだったようです。余白に「悲劇的序曲」と「ハイドンの主題による変奏曲」がカップリングされています。

ケースに割れもあるせいでしょうか、2枚組300円を切った価格で入手しました。

 

ブラームス:ピアノ小品集

 ピアノ:グレン・グールド 

      

1960年、グールド28歳の時と、最晩年の1982年に録音されたバラード、ラプソディ、間奏曲集。

曲目と収録時間の関係からか、CD時代になっても1枚に収められず、繰り返しカップリング変えで再発売されてきました。そのためこちらのCDを買えばあの曲がきけず、あちらのCDを買えばこの曲がきけず(それも2曲くらい)の少しイライラが募るグールドのディスクでしたので、廉価なので重複承知で購入(1982年録音の作品10のバラード2曲のために!)

1960年に間奏曲を全曲録音しておいてくれれば、問題なかったんですよグールドさん!でもこのブラームス、作品はもちろんとても好きな演奏です。

 

ワーグナー・ライヴinザルツブルク

 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤンウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 ソプラノ:ジェシー・ノーマン

       

昔観たカラヤンの映像作品「カラヤンinザルツブルグ」の冒頭で田園風景の中をスポーツカー(ポルシェ)を運転するカラヤンの映像の背景に「タンホイザー」序曲(巡礼の合唱のテーマ)が流れていて「カッコいい!」となってしまい、以降その刷り込みの印象がから「タンホイザー」序曲=ドライブ音楽というイメージになってしまいました。

このワーグナー・コンサートはその「映像収録に連動してライヴ録音された」とディスクとジャケットに明記されています。晩年のカラヤンは映像収録と連動した録音収録もしており、ベートーヴェン交響曲全曲をはじめ、恐らくブルックナードヴォルザーク交響曲などもその類だったのでは?と思いますが、映像ディスク&録音ディスクのダブル(上げ底)でお稼ぎになっていたようです。

この演奏会は「タンホイザー」序曲~ジークフリート牧歌~「トリスタンとイゾルデ」第1幕前奏曲ジェシー・ノーマンを迎えた「愛と死」というカラヤン流の短いプログラムですが、こういったプログラムでよく組み入れられる、やたら戦闘的な「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕前奏曲や「ローエングリーン」第3幕への前奏曲が演目に入っていないのが卓見です。

以上、中古ディスクをまとめて購入したものが届いたのでアップしました。