音楽枕草子

クラッシク音楽や読書から趣味などの身辺雑記も含め、感想として綴ったblogです。

不定期投稿:最近のお買い物から

元上司と元同僚の方から飲酒のお誘いをいただいておりましたが、健康診断の再検査が終わり、結果が出るのを待っていただき、晴れて「異常なし」となったため、お誘いに応えてきました―最近は飲酒と外食を控えていたので、約半年ぶりとなる生ビールとハイボールを美味しくいただきました。

仕事の関係で連絡をしたり、会って打合せをする事はありましたが、3人で飲酒をするのは約3年半ぶり、時を忘れて話をしてしまいました。このように気に掛けていただける方が居ることに感謝しかありません。

久し振りのプライベート外出であったので、10年以上行っていなかった古書店と中古レコード・CDショップにも早めに出掛けて寄ってみました。

以下、買い物品です。

○小説 ベルリオーズ

 著者:ジャン・ルスロ 訳者:横山一雄 

 音楽之友社刊(1975年7月20日発行)

ベルリオーズ関連の書籍は非常に少ないのでしょうか?海外(フランス)ではわかりませんが、目にしたことはほとんどありません。

きかれる作品も「幻想交響曲」が圧倒的な知名度を誇っており、彼の人生のエピソードもこの交響曲の作曲動機にまつわるものばかりで、その生涯については知らない事ばかりです。

発行から47年が経過しているので、かなり年季の入った書籍ではありましたが、学習用として購入しました。この古書店は音楽・絵画と地元に関係する書籍が多く、この地方都市でわずかに残るお店のひとつです。

次は中古レコード店さんでの購入品です。この町のほぼ唯一の個人営業による老舗といえます(駅前のメイン通りに面する小さい店舗ですが、私の小さい頃から同じ場所で開業をされていました)

○J.Sバッハ:ブランデンブルク協奏曲(全曲)

 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤンベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

1960年代に夏の保養を兼ね、スイスのサンモリッツで録音をしていた時期のものです。この頃は毎年のように弦楽メンバーを中心にバロック音楽モーツァルトなどを録音していました。音楽監督になって10年、カラヤンベルリン・フィルも波に乗っていたのでしょう。

この時期に録音されたモーツァルトのセレナードやディヴェルティメント集は艶やかな響きに魅了される、今でもお気に入り演奏のひとつです。

このブランデンブルク協奏曲は70年代にも再録音しており、カラヤンチェンバロを弾いて実演でも何曲か演奏しており、そのライヴ録音もディスク化されています。

奏者はコンサート・マスターのミシェル・シュヴァルベはもちろん、フルートはカール・ハインツ=ツェラー、オーボエはローター・コッホといった首席奏者が顔を揃えています。

カラヤンのバッハ」には嫌悪感を持つ方や、批判的な意見もありますが―私もバッハの音楽の本質を理解するするにはピリオド奏法、もしくはそれに準じた演奏解釈によるものが適していると思います。しかし、このような耳と感覚への饗宴といっていい演奏も今ではきくことは叶いません。そのようなノスタルジーも込め、敢えて国内盤LPを入手しました。

2枚で税込530円也(第1・2・3番=280円、第4・5・6番=350円)

 

ムソルグスキー:歌劇「ボリス・ゴドノフ」(全曲)

 ボリス(B):ニコライ・ギャウロフ/マリーナ(S):ガリーナ・ヴィシネフスカヤ

 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤンウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

カラヤンの「7不思議」があるとしたら、そのうちのひとつとなるであろう録音。

唯一のロシア・オペラの録音で、なぜこの史劇オペラともいえるメジャーではない作品を取り上げたのでしょうか?手元の本で調べたら、1965年と1967年のザルツブルク音楽祭の上演記録が残っています(演出もカラヤン

上演は好評だったとのことですので、逆に言うとカラヤンがこのオペラの名を高めた事になるのでしょうか!?その勢いのまま録音セッションを組んだのでしょうか?

面白いことに、この録音1970年11月には、これも唯一のオペラ録音の共演となった、シュターツカペレ・ドレスデンとのワーグナーの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」のセッションも組まれています。なんと贅沢な時代でしょうか!!

このオペラの国内盤は廃盤となっており―どうしてもこのような珍しいオペラは対訳が必須となりますので(音楽之友社の名作オペラブックスの対訳本も持ってはいますが)その対訳と解説が付いているという事も考えてLPの入手をしました。

価格も4枚組で980円也!(税込)盤面チェックもさせていただき、申し分なかったので購入しました。

廉価盤・低価格ディスクを購入(確保)ルールを決めている私好みの価格帯。

身辺雑記と買い物メモを長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。