音楽枕草子

クラッシク音楽や読書から趣味などの身辺雑記も含め、感想として綴ったblogです。

不定期投稿:最近のお買い物から~中古LPレコード購入

連休中のLPレコードを中心とした買い物の投稿にお付き合いください。

私の住む地元のほぼ唯一の中古レコード・CDを専門的に扱っているお店に出掛けてきました。地方都市ということもあるのでしょうか、都心やネットだとそれなりの価格のする商品がお手頃なお値段で販売しているとても良心的なお店です。

昔は中古ディスクを買う時は良く利用させていただいていましたが、ここ10数年はお店の前は通りましたがご無沙汰をしておりましたが、昨年LPレコードを購入して以来の訪問です。

以下が捕獲(購入)した商品です。

 

ブラームス交響曲第1番 (レコード番号:グラモフォン SLGM-29)

 指揮:カール・ベームベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

70年代のウィーン・フィルとの全集録音も名高いですが、こちらは1959年の録音です。以前NHK-FMできき「質実剛健」という言葉がふさわしいと思いました。フルトヴェングラー時代の音が残るベルリン・フィルとの共演、第1番のみ録音されたのは不思議です。この時期に全曲録音はカラヤンとの兼ね合いがあってできなかったのでしょう。

盤が厚くメジャーレーベルの質感が伝わってきます。

 

〇ニールセン:交響曲第4番「不滅」 (レコード番号:グラモフォン:28MG 0248)

 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤンベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

カラヤンは1980年代、録音技術もデジタル時代になって突如レパートリーに加え商品化した作品があります。このニールセンもそうですが、サン=サーンス交響曲第3番「オルガン付き」、R.シュトラウスアルプス交響曲、オペラではプッチーニの「トゥーランドット」、ヴェルディの「仮面舞踏会」など。

なぜそれらを録音したのかも不明で、演奏会で振った記録も無い作品もあり、その全ての演奏が成功しているかというと、ただデジタル録音の音質向上を目玉にレコードを売りたかった??という理由くらいしか思えないものもあります。

CDでもききましたが、帯付き税込500円!

カラヤンのディスクのオリジナル・ジャケットデザインは秀逸ですよね。悪口で「演奏の中身の無さをジャケットでバランスを取っている」云々とも言われますが・・・。ニールセンはドイツ音楽の伝統を継承したような重厚な響きの演奏で、この作品をメジャーにしたといっても過言ではない録音です。

 

〇J.シュトラウス:喜歌劇「こうもり」 (レコード番号:東芝EMI EAC47279-80)

 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤンフィルハーモニア管弦楽団

この作品は本当に何年かに一度、カルロス・クライバーのCD(ドイツ・グラモフォン盤かバイエルン国立歌劇場での〇賊盤)やDVDで鑑賞するくらいの作品ですが、帯付きで税込580円でしたので参考比較用として購入。

ウィーンを代表するスター歌手をスタジオ録音のためにイギリスまで招聘した贅沢なディスクです。この頃のEMIはウォルター・レッグの政治力!?を背景に働き盛りのカラヤンの颯爽として、後年のようなレガート重視ではない筋の通った録音をたくさん残してくれており、このシュトラウスもウィーン圏外の新興楽団がウィーン圏中心の歌手たちと共演する興味深い録音です。

 

マーラー交響曲第5番 (CD番号:東芝EMI TOCE-55463)

 指揮:サイモン・ラトルベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

こちらはCDでベルリン・フィル音楽監督就任記念の演奏会ライヴ録音です。彼のインタビュー&過去のマーラー録音抜粋のボーナス・ディスク付き枚組です。

NHK-BSで放送されたのを観たので発売当時は購入しませんでしたが、380円(税込)だったのでラトルのマーラーを改めてきいてみたくなり購入しました。

前任のアバド就任の時もマーラーの第1番「巨人」が演奏され、ベルリン・フィルに限らずマーラー華盛りの時代でした。これもディスク化されましたが、現任のペトレンコの録音はもっぱら楽団の自主制作盤だったり、ネット配信であったり、レーベルからの発売ではないせいか、個人的には接し方が難しいです(自主制作盤もコストがかかっていることは分りますが実勢価格が高すぎです)

今回は地元の数少ない、ほぼ唯一の中古レコード・CDを取り扱っているお店での購入記録の投稿でした。

お付き合いいただきありがとうございました。